介護保険施設

介護保険施設とは?

介護保険サービスの一環である公的施設を指し、「介護老人福祉施設(特養)」、「介護老人保健施設(老健)」、「介護療養型医療施設(療養病床)」に大別されます。市区町村から要介護の認定を受けた人が利用対象になります。

特別養護老人ホーム

入所の条件は認定区分が要介護3以上とされていますが、実際のところは8割方が要介護4、5の人からとなっています。要介護度が高い人であると同時に、家庭で介護してくれる人がいないお年寄り、家族がいても介護できる人がいない場合のお年寄りなど、介護度の高い方、経済的に困窮している方が優先です。

地域内の施設リストから1件1件申込書に記入して申し込み、入所先を指定することも可能です。先着順ではなく、入所の必要性が高いと判断された人から優先順位がつけられています。ただし、高度な医療が必要にならない場合、最期まで住み続けることが可能です。

介護老人保健施設

病院での治療を終えて退院した要介護者が、在宅復帰に向けて、理学療法士や作業療法士などによるリハビリを中心とした医療ケアを受けながら生活する施設です。通称「老健」とも呼ばれています。病院と自宅との中間施設として位置づけられているため、入所できる期間は3~6か月ほどです。

看護サービスや医学的管理による監護、機能訓練、必要な医療が提供されています。在宅復帰が困難とされる特別養護老人ホーム入所待ちの人の待機施設として利用されることが多いようです。日中・深夜を問わずケアが必要な人にとっては、心強い味方でしょう。

基本的に、医療ケアが必要な方も広く受け入れている施設ですが、医療依存度の高い方、病院への通院が必要な方、症状が急性期にある場合は断られる可能性があります。

介護療養型医療施設

認知症の方や寝たきりの方など、重度の医療ケアが必要ではないものの、長期に渡って治療や介護が必要な方が入るための施設です。ほとんどの施設が多床室で、個室の部屋はほぼないようです。入所時に健康状態の審査があり、入所してからも状態が改善していくと、退所を求められることがあります。リハビリ施設などが充実しており、要介護度が高い人向けの施設です。

メリット・デメリット

介護保険施設は「介護保険法」によって規定された施設であり、運営主体が地方公共団体、または社会福祉法人や医療法人。つまり公的なものです。

そのため、有料老人ホームと比較すると、いくつかのメリット・デメリットがあります。

メリット デメリット
  • 24時間体制で介護サービスを受けることができる。
  • 医療サービス、機能訓練なども充実している。(介護老人保健施設のみ)
  • 公的施設なので利用料が安い。
  • 待機者が多く、すぐに入ることは難しい。
  • 医療依存度、介護度など、条件が様々。
  • 厚生労働省や地方自治体は財源不足のために、特別養護老人ホームの新設を制限している。待機者解消の道のりは遠い。
  • 地方自治体の財政状況がサービスに影響を与えるため、地域格差も発生する。