介護・医療体制

安心して任せられる医療体制とは?

高齢者とお医者さんのイメージ

老人ホームと老人保健施設は、福祉か医療かの違いで分かれます。つまり、有料老人ホームは福祉施設であり、医者の常駐は義務ではなく、リハビリ用具を置いていない施設だってあるのです。

そのため、介護や医療体制が整っている老人ホームを選ぶことが大切です。

介護体制のわかりやすい基準としては、要介護者と配置されている職員の割合から推測できます。「2:1」であれば、安心して介護サービスが受けられるでしょう。

また、スタッフのうち、看護師や介護福祉士といった有資格者が常駐しているかどうか、経験者はいるか、正社員やパートの比率、職員の年齢構成からも、ホームの良し悪しが目安としてわかります。

例えば、年齢構成が若い人ばかりだと、入居者とコミュニケーションが上手くはかれないこともありますし、夜間の宿直が無資格者やガードマンでは心もとないものです。

看護師や介護福祉士ならば、安心して任せられます。

信頼できる医療機関はあるか

次に医療体制ですが、前提として、介護が必要な高齢者はいくつもの慢性疾患を患っている方が多いものです。ひどい老人ホームだと、病気を口実にホームから退去させ、病院に長期間入院させるというところもあるようです。

有料老人ホームと提携している医療機関、または協力病院を自分の目で調べると、その老人ホームの性質が見えてきます。

ホームからの距離、交通手段などを実際に確認することは大事です。さらに一歩踏み込んで、病院内を覗いてみましょう。もしそこが、患者のほとんどいない閑散としたものだったら…。

このような病院は、入院する人の病気治療を目的とするより、老人ホームから介護を放り投げられた受け皿だと考えていいでしょう。提携病院が信頼できるものかどうかが、結果的に老人ホームの良し悪しにつながるのです。

施設内クリニックの盲点とは

ほとんどの老人ホームは、入居者1~30人に1名の割合で看護師が常勤しています。さらに、入居者が50人増えるごとに看護師1名が増員されます。(例:入居者80人なら、常勤看護師が2名)
その上で、何かあった時に提携医療機関と連絡を取り合える体制を持っている施設が安心です。なかには、迅速に対応できる「施設内クリニック」を持っているホームもあります。

しかし、こういった院内クリニックを持つ施設には意外な盲点もあるのです。

「施設内クリニック」と明記していいのは、運営主体が自ら設置する医療機関である場合のみです。運営主体が違うのであれば、その点も明記しないといけません。

例えば、「施設内クリニックが24時間対応」と書いてあっても、実際のところ夜間は医師に連絡が取れるだけの状態だったり、夜間だけ外部の医療機関による看護業務が行なわれている場合もあります。

パンフレットやホームページでの表記を鵜呑みにせず、実際に問い合わせて確認することが大切です。

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