支払う費用の内訳

老人ホーム入居時に必要な費用まとめ

高齢者向け施設で必要となる費用は実に様々で、色々な経費がかかります。以下、主なものを紹介していきます。

介護サービス費

介護保険サービスを利用した時に支払います。所得によって利用額の8~9割は保険から支払われ、利用者の負担は1~2割。ただし、決められた利用限度枠を超えた場合は全額自己負担となります。

金額は大体数千円(介護をそれほど必要としない場合)~3.6万円ほど(寝たきりのような重度の介護状態である場合)が必要です。

食費

食事が出てくる施設では食事代が必要となります。金額は3~6万円ほどです。

水道光熱費

場所によっては管理費に含まれている場合もあります。金額は5千円~2万円ほどです。

部屋代(家賃)

前払いではなく、月ごとに支払う料金です。金額は、部屋の広さや立地、共用施設の多寡で変化します。

前払金

生涯そのホームに居住することを前提に、平均余命などを想定し換算した一定期間分の家賃を前払いで支払います。ただし、想定居住期間を超えても家賃の追加はありません。

また、期間内に退去する場合は、未償却分が返還されます。金額はホームや入居者の年齢など様々な条件によって変動し、数百万から数億円まで幅があります。

管理費

サービスや施設の管理の為に、毎月必要となる費用です。月額4~20万ほどで、施設によって異なるため、共益費や生活支援にかかる費用など、すべての費用をチェックする必要があります。

利用する施設によって費用は変わる

介護サービス費は1割負担(一定以上の所得がある世帯は2割負担)となりますが、その他費用は全て自己負担となります。他に、電話代や交通費、交際費や自分の趣味に使う個人的な生活費や、病気・骨折等による治療・入院、お葬式など、急な出費にも備えておかなければなりません。

しかしながら、費用というのは運営者や利用者の経済状況によって上下するものですし、入居する施設や部屋の種類によっても違いが出てくるので、ここでの金額は参考程度に留めてください。

費用に関しては、非常に難しい問題がつきまとうものですから、利用したいと思う施設ごとに、しっかりと確認をすること、そして計画的に考えることが大切です。

前払金とは?

前払金とは、有料老人ホームに入居する時に必要な費用です。自分の部屋、各種施設、サービスを終身利用する権利に対して支払います。

各施設によって、償却期間と償却率が定められており、一定期間内に退去した場合には、その施設が決めたルールに基づき、入居者あるいはその家族は返還金を受け取ることができます。

ただし、国が定める法律などの明確な基準はありません。ですので、償却期間と償却率は施設によって大きく異なります。3年以内に全額償却される施設もあれば、10年以上の長期にわたって償却していく施設もあります。

施設によっては、入居一時金、入居金、入居申込金、施設協力金、終身利用権、入居保証金などの名称で初期費用が発生する場合もありますが、これらは必ずしも償却の対象とはならないので、注意してください。

償却期間の例

Aさんは、初期償却金80万円、前払金420万円、償却期間5年(60ヶ月)均等償却の有料老人ホーム・介護施設に入居しました。しかし、 3年で退去しなければならない事情が発生しました。

この場合の返還金の償却計算法は、以下のようになります。

償却対象となる金額=『前払金合計500万円』-『初期償却金80万円※こちらは戻りません』
420万円 償却期間5年

1ヶ月の償却額7万円=『償却対象420万円』÷『60ヶ月』

『償却対象420万円』-『既に利用した分252万円(7万円×36ヶ月分)』
まだ利用していない費用168万円(7万円×24ヶ月分)が、Aさんに返金されます。

※初期償却の期間(有料老人ホームの契約はクーリングオフが適用されます。期間は3ヶ月)や金額、費用の計算式や償却方法は、有料老人ホーム・介護施設によって違います。必ず確認してください。

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