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千葉県の高齢者孤立防止活動「ちばSSKプロジェクト」とは?

全国で2番目の増加率で、急速に高齢化が進むと予想されている千葉県。

高齢者の方がいる世帯の中には、子どもやその孫といった家族の支えがある世帯だけでなく、一人暮らしや高齢のご夫婦だけの世帯、また認知症をもつ高齢者の方もいらっしゃいます。

そんな方々が孤立することなく安心して暮らせるように、千葉県は「ちばSSKプロジェクト」という活動を行っています。今回は、「ちばSSKプロジェクト」がどのような活動なのかをご紹介します。

「ちばSSKプロジェクト」とは?

高齢者の孤立を防ぐためには、地域においてさまざまな暮らし方をする高齢者の方に、声かけや見守りなどの支えあい活動を実践することが重要です。

ちばSSKプロジェクトは、千葉県に住む一人ひとりがこの支えあい活動の具体的な行動を起こすきっかけづくりとなるように、県民シンポジウムやDVD制作などの啓発事業や、民間事業者との協定締結(具体的な取組は後述)などを行う、高齢者孤立化防止活動の名称です。

「SSK」は、「しない」のS、「させない」のS、「孤立化!」のKと、それぞれアルファベットの頭文字を取って記号化したものです。自分自身が「孤立化しない」、自分の周囲にいる誰かを「孤立化させない」というメッセージが込められています。

千葉県は「ちばSSKプロジェクト」の周知のために、簡単なテーマソングとダンスの制作、プロジェクトの具体的な行動をイラスト化し掲載したチラシの作成と配布、高齢者地域支えあい活動に取り組んでいる団体の表彰、「孤立化防止DVD」の制作と配布、「千葉県高齢者を地域で支えるネットワーク会議」の設置、シンポジウムやフォーラムといった啓発活動の実施、バス車内放送や街頭PR、プロジェクト告知CMの放映といった広報活動など、県民へのプロジェクト周知や活動促進のために様々な活動を行っています。

民間の力を生かした高齢者支援

「ちばSSKプロジェクト」は2012年3月に県のプロジェクトとしてスタートしましたが、県は活動の中で地域のつながりが希薄化していることを把握し、民間企業の事業を生かして、高齢者支援の取り組みを強化する必要があると判断しました。

そこで策定されたのが「商業者等の高齢者福祉に特化した地域貢献(「ちばSSKプロジェクト」等)に関するガイドライン」です。

このガイドラインでは、高齢者の日常生活の支援にかかわる事業などに取り組む企業と個別協定を結び、企業が地域で円滑に事業展開できるように、県内の各市町村との調整や、県民へのPRなどを行います。

ガイドラインでは「商業者等に求める具体的な取組・事業の例」として、

  1. 高齢者の見守り
  2. 「ちばSSKプロジェクト」の普及
  3. 認知症対策
  4. 高齢者の生きがい、健康、仲間づくり
  5. 高齢者の安全、安心
  6. 高齢者の雇用

の全6分野を挙げ、このうち1から3の3点を必須分野としています。

「ちばSSKプロジェクト」株式会社セブン-イレブン・ジャパンの取り組み

「商業者等の高齢者福祉に特化した地域貢献(「ちばSSKプロジェクト」等)に関するガイドライン」に基づいて協定を結んだ企業は、2017年4月現在で9社あります。

どの企業も高齢者の見守りと、各事業所の特性を生かした高齢者福祉の取り組みを行っています。

今回はその中から、2014年7月31日に協定を結び、その第1号となったコンビニ大手、株式会社セブン-イレブン・ジャパンの具体的な取り組みについてご紹介します。

セブン-イレブン・ジャパンの取り組みは、お届けサービスを通じて、

  1. 買い物弱者である高齢者の買い物支援に取り組むこと
  2. 認知症高齢者やその家族が安心して暮らせる地域社会を目指し、認知症サポーター養成に取り組むこと
  3. 高齢者の雇用に努めること
  4. 本事業を通じて高齢者の地域活動支援に取り組むこと
  5. 千葉県の高齢者施策にできる範囲で協力すること

の5点です。

お届けサービスとは、セブン-イレブン・ジャパンが増加する高齢者層をターゲットに2000年から始めた弁当などの宅配サービス「セブンミール」のことで、協定を結んだ時点でも既に千葉県内924店舗のうち約8割で実施していました。

同社は、行政の協力があることで信頼度も上がり、新たな顧客獲得につながるという業績面でのメリットがあると判断し、協定を結んだということです。

「セブンミール」は、買い物弱者である高齢者の買い物支援を行うだけでなく、宅配の際の声かけ強化や、「近い年代の方が会話も弾みやすく、顧客との距離が縮まる」という考えから高齢者雇用を積極的に行うことで、多面的に地域の高齢者を支援するということです。

まとめ

「ちばSSKプロジェクト」は、県の公的な事業だけでなく、民間企業の行う事業を活用することで、その効果をより大きいものにしています。

高齢化の進むいま、地域に住む一人ひとりが安心して楽しく暮らせる社会のためにできることとして、「ちばSSKプロジェクト」はひとつの参考例になるのではないでしょうか。

 

 

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