HOME » 千葉県の老人ホームに関する最新コラム » 千葉県のすすめる「千葉県高齢者保健福祉計画」ってどんなもの?

千葉県のすすめる「千葉県高齢者保健福祉計画」ってどんなもの?

全国的にみても早いスピードで高齢化の進む千葉県。約10年後の2025年(平成37年)には、千葉県に住む人の3割が65歳以上となり、75歳以上の人が100万人を突破して、本格的な超高齢社会になると言われています。

そんな将来に備えて、千葉県に住む高齢者の方が生き生きと活躍できる環境づくりと、高齢者の方が多く利用する医療や介護サービスを充実させるための方針として作られたのが、「千葉県高齢者保健福祉計画」です。

今回は、この計画をもとに、千葉県が将来どんな社会を目指しているのかを簡単にご紹介します。

だれもが主役の「生涯現役社会」を目指す!

手

内閣府が2013年に調査、発表した「高齢社会白書」によって、団塊の世代の中で社会活動に参加していない人が約60%おり、その理由で多かったのが「仕事が忙しく時間がない」、「自分や家族のことを優先したい」、「何かしたいけれど、何をしていいかわからない」であるということが分かりました。

また、全国の60歳以上の人のうち70%が「働けるうちは何歳になっても働きたい」と考えていることも分かり、団塊の世代が高齢者となる中で、高齢者自身がこれまでの経験や知識を生かして積極的に地域の一員となる社会と、仕事と育児や介護、地域活動といった生活をうまく両立できる働き方(ワークライフバランス)が実現できるような社会をつくることが求められている、と千葉県は考えています。

そこで、千葉県は計画の中で「個性豊かに、健康で生き生きとした暮らしの実現」を目標に設定し、その中で「生涯現役社会の実現に向けた環境整備の促進」のための取り組みを行うと決めました。

取り組みは、

  1. 自分の能力を発揮して生き生きと活躍している高齢者や高齢者グループの紹介、地域と職場がつながるための活動の意識啓発や生涯学習機会を広げるための「生涯大学校コーディネーター」の配置といった「生涯現役社会に向けた地域づくりの推進」。
  2. 高齢者の多様な働き方の支援と相談の仕組みをつくる「高齢者が能力に応じて働き続けることができる環境づくりの推進」。
  3. 芸術文化やスポーツ環境の整備と、地域や県の老人クラブの活動を支援する「生きがいづくりの支援」。

の3つを基本の方針としています。

介護が必要な人の暮らしを支える「地域包括ケアシステム」を構築

車いす

介護が必要になった高齢者の生活を社会で支えるための仕組みとして、千葉県が構築を目指しているのが「地域包括ケアシステム」です。

市町村が定める日常生活範囲において、高齢者の方が要介護状態になっても、必要に応じた様々な生活支援サービスの提供によって自立した生活を支援してもらい、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けるために、住み慣れた居宅、地域で暮らし続けることを支える「地域包括ケア」。

これを行うために、地域が包括的な支援・サービス提供体制を作り出すことを「地域包括ケアシステム」と言います。

「地域包括ケアシステム」を構築していくためには、地域に住む高齢者自身が健康増進や介護予防についての意識を持つことや、高齢者を含む住民一人ひとりが地域づくりへの参加を心がけることが必要です。

そのために千葉県は、地域包括ケアの県民への啓発、地域包括支援センターの機能強化促進、地域包括ケアシステムを進める市町村への支援を基本方針として、さまざまな取組を行うことを計画しました。

「地域包括ケアシステム」には、医療、福祉、介護、生活支援、住まいなど、さまざまな要素が連携しながら機能することが求められています。

各要素で専門的な知識や経験を生かすのはもちろん、支援を受ける高齢者本人の希望に合わせた形で支援ができるように、千葉県は各団体への支援を行っています。

ニーズに合わせた多様な介護サービスの整備

海辺

増加していく要介護(要支援)状態の高齢者を支えるためには、高齢者やその家族のニーズを把握して、介護サービスの基盤を整備していくことが必要だと千葉県は考えています。

住み慣れた家で暮らし続けたいと望む人、持病があるから医療のサービスも受けたいと思っている人、家族で介護をするから、必要な道具を貸してほしいと考えている人など、一口に「介護が必要」というだけでも、いろいろな思いがあります。

千葉県は様々な介護サービスを「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の3つに分類しました。その中でも居宅サービスは、高齢者の自立支援を促進するとして、積極的に利用を薦めています。

もちろん、3種のサービスはどれも高齢者にとって多様な生活の場をもつために欠かせないものなので、サービスを行うための人員確保や施設の整備などの支援を行っています。

まとめ

千葉県はさまざまな面から高齢者の支援を行っていますが、その軸にあるのは「高齢者の方に生きがいをもってもらい、自立した生活を送れるようにする」という考えです。

高齢者の方がたとえ要介護、要支援の状態になっても、必要な支援をしっかり受けながら、自分だけの人生を楽しく過ごせるように、千葉県はこの「千葉県高齢者保健福祉計画」をもとに、多様な支援を続けています。

知っておきたい老人ホームのお金のはなし
有料老人ホームのQ&A
有料老人ホーム見学レポート